「天下統一の心」示す
岡崎家康公夏まつり 総担ぎでフィナーレ
岡崎の夏を彩る一大イベント「岡崎城下家康公夏まつり」(岡崎城下家康公夏まつり実行委員会主催)のフィナーレを飾るみこしの総担ぎが23日、岡崎公園内で行われた。岡崎市内各地域の担ぎ手が、岡崎城前に集結。八丁味噌のおけでできた巨大な太鼓「味噌六太鼓」を担ぎ上げ、徳川家康が示した「天下統一の心」を体現した。(犬塚誠)
味噌六太鼓は打面の直径が6尺6寸(約1.98メートル)で、胴の長さは約1.6メートル。重さは300〜400キロほどとされている。みこしとして担ぐ際の総重量は、1500キロにもなるという。この日は来場者が願いを記した紙を結んだササも取り付けられた。
午後5時20分ごろ、「みんなで気持ちを1つにして担ぎ上げるぞー」という檄を合図に、総担ぎスタート。「コーラショーイ」の掛け声に合わせて、担ぎ手たちが太鼓を乗せたみこしを持ち上げた。龍城神社前に安置されたみこしは、徳川家康生誕の地・岡崎城のすぐ下まで移動。担ぎ手たちが腕を伸ばしてみこしを掲げると、来場者は歓声を上げたり、カメラを構えたりして熱狂していた。
最後には再び同神社前まで移動。担ぎ手たちは力を振り絞って複数回にわたってみこしを大きく上下させた後、3本締めでまつりを締めくくった。
亀井町の本多孝美総代は「昨年よりも今年の方が団結がある。気持ちがいい」と興奮気味に語った。