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東海愛知新聞

徳川家康を学ぶ

歴史シンポに研究者ら

歴史研究者から徳川家康について学ぶシンポジウムが15日、岡崎市竜美丘会館ホールで開かれた。基調講演とパネルディスカッションが行われ、市内外から約150人が参加。教科書では知ることのできない奥深い話に耳を傾けた。 (犬塚誠)

基調講演では、NHK大河ドラマ「どうする家康」の制作に携わる平山優、大石泰史の両氏が登壇した。平山氏は岡崎の地域領主として出発した家康が、天下人になるまでの過程を説明。織田信長や豊臣秀吉との関係を変化させながら武家の頭領へと上り詰め、現在の日本の礎を築いたことを紹介した。

大石氏は徳川四天王の姿を古文書からひも解いた。家臣の中で関連文書の残存数が多い井伊直政に焦点を当てた上で、酒井忠次、本多忠勝、榊原康政に関する文書が少ない点を指摘。文書集の作成を通じた研究の進展に期待を込めた。

パネルディスカッションには両氏のほか、德川宗家19代当主の德川家広氏も登場。家康が平和な世を築けた理由として「身の程を知り、謙虚に人の言うことを聞けたから」と分析した。「エンターテインメントと学問とのはざまでの苦労」に関しては、平山、大石の両氏が熱弁。賛否両論がある同作について「大河ドラマはあくまで『ドラマ』。(脚本の)古沢良太とNHKがつくり上げた家康のストーリーと思ってもらえれば」として理解を求めた。

シンポジウムは、2月に続いて開催の「歴史ミーティングおかざきの陣」の一環。

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