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東海愛知新聞

有力情報 少 捜査難航

岡崎の会社員強盗殺人事件 発生から間もなく10年

2013(平成25)年8月に岡崎市新堀町で起きた会社役員の強盗殺人事件は、未解決のまま13日で発覚から10年を迎える。岡崎警察署と愛知県警捜査1課によって現在も続いている捜査は依然として難航。同署などは情報提供を呼び掛けている。(酒井希実)

13年8月13日午後9時15分ごろ、大手自動車部品メーカーのグループ会社役員大岡幸正さん=当時61歳=が同町の自宅2階の寝室の床で血を流して倒れているのを長女=当時33歳=が発見し、110番通報した。大岡さんの胸部や腕に鋭利な刃物で刺されたような深い傷があり、別の部屋には引き出しなどを物色したような跡があったため、警察は強盗殺人事件と断定。14日、同署内に特別捜査本部が設置された。

今年8月8日までに延べ約7万5000人の捜査員が関わり、現在は同署と捜査1課合わせて15人が調べている。これまでに、

  1. 11日夜~12日未明に殺された可能性がある
  2. 約6万5000円がなくなっていたことから、何者かが盗み目的で侵入し、居合わせた大岡さんを刺した可能性があるとされる
  3. 家の中にあった刃物類は使用された形跡がなく、減っていないことから犯人が凶器を持ち込んだ可能性があるとされ、凶器は見つかっていない

―などが主に分かっている。また、現場で見つかった足跡から判明した犯人が履いていたとみられるサンダルと同じ型のサンダルを同署の出入り口で公開している。

事件直後に同署内に設置されたフリーダイヤル(0120―110272)には、今年8月8日時点で計117件(昨年は7件)の情報が寄せられているが、事件解決につながる有力な情報は得られずにいるという。人々の記憶が薄れ、捜査が進展しない状況に陥っている。

島崎浩志署長らは9日、同市羽根町のJR岡崎駅構内で利用客らにチラシ1500枚を配布。島崎署長は「いま一度、当時の記憶を思い起こし、情報をご提供ください」と呼び掛けた。

  • 車が止まっていた
  • 人が立っていた、訪ねてきた
  • 人目を避けて走り去る人がいた
  • 似たサンダルを履いた人を見た

―といった情報について「思い出したことは、どんなささいなことでもお知らせください」と求めている。

現場は田んぼが広がる地帯で、人目に付きやすい一軒家。現在、付近や最寄りのJR西岡崎駅に情報を求める看板などは設置されていない。

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