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東海愛知新聞

「災害は繰り返す」

岡崎市消防本部
防災アドバイザーから学ぶ

消防職員を対象とした気象防災研修が7月31日、岡崎市消防本部で開かれた。市気象防災アドバイザーの早川和広さんが「気象情報の読み解きと南海トラフ地震について」と題して講演。約120人の職員が、気象に関する知識を身に付けた。 (犬塚誠)

早川さんは気象情報に用いられる日本付近の地名や海域名などを解説。台風情報については、気象庁が午前0時50分ごろから3時間置きに発表する最新情報を確認することで、正確な状況を把握できると紹介した。

市内などに被害をもたらした6月2日の大雨に関しても言及した。当時は雨の原因となる暖かく湿った空気が、台風や低気圧と高気圧の周囲をそれぞれ回り、“ベルトコンベヤー”のように東海地方に流れ込んだと分析。2000(平成12)年9月の東海豪雨や08年の「平成20年8月末豪雨」と同様の気象条件となっていた点を指摘した上で、「災害というのは繰り返すものであるということを頭の中に入れておいてほしい」と呼び掛けた。緊急地震速報や南海トラフ地震のメカニズムに関する話もあった。

山﨑武利消防長は「今後は気候変動による豪雨災害の発生が懸念され、消防活動はますます重要になる。そういったところで、きょうの研修を生かしていきたい」と述べた。

台風シーズン前に

同本部によると、研修は職員の知識や災害対応力の向上を目的に毎年開催。例年は1〜2月だが、今回は雨がテーマとなったことから、台風シーズンの前に実施したという。

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