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東海愛知新聞

市民で避難所開設へ

岡崎市内全学区で作成へ

災害発生時に被災者を受け入れる屋内の避難所の開設に市民が関わることができる仕掛け「ファーストミッションボックス」(FMB)を作成するための取り組みが3日、岡崎市内で始まった。市内47学区の総代や防災担当委員、避難所運営担当者となる市職員ら約80人が災害に備えて行動した。(横田沙貴)

FMBはプラスチックの箱などに、避難所を運営するための手順書と必要な資機材がひとまとめになっている。それを屋外に置くことで、発災時に職員でも被災者でも、最初に避難所にたどり着いた人が開設作業を進められるようになっている。

今回、同市では学区ごとに指定避難所のFMBを作るため、各学区の関係者らが模擬避難所運営体験を行いながら、FMBに必要な情報の収集、住民に合わせた手順書の作成などを行う。

FMB作成

初日は、市役所分館や市福祉会館でFMB発案者で株式会社危機管理教育研究所代表の国崎信江さんらが特色や作成の流れを紹介。指定避難所は原則、市職員が開設した後、避難者が自主運営する。だが大規模な災害が発生した場合、市職員や、避難所運営に携わる学区関係者が被災して設置が遅れる可能性がある。国崎さんは「FMBを作っておけば、知識や経験がなくても、カリスマ的リーダーがいなくても対応できる」と力を込めた。

講話後はFMBを使って避難所を開設する流れを体験。総代らは、自分の地域に合わせた改善案を出し合った。同市防災課は「南海トラフ巨大地震が発生した際は中長期的な避難生活が予想され、市民が避難所運営に関わる可能性がある。そうした際に地域の力が必要になると伝えたい」と述べた。

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