国宝や重文など多数
美博 きょうから「どうする家康」展
NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」がきょう1日、岡崎市美術博物館で始まる。徳川家康ゆかりの国宝や重要文化財50件以上を含む約150件を展示。家康の生誕から死去までの歩みを、史実に基づいた形で知ることができる。8月20日まで。(犬塚誠)
家康や徳川四天王が実際に着用した武具をはじめ、びょうぶ絵や茶道具などを紹介する。目玉は、知恩院(京都市)が所蔵する「徳川家康坐像」(重要文化財)。家康の死の直後に作られた像で、写実的でりりしい表情が特徴だ。ほかにも金陀美具足の着替え用として使われたとされる「白檀塗具足」(同)や家康が上杉謙信に宛てた起請文(国宝、展示は7月30日まで)、足利将軍家から織田信長、家康へと渡った太刀「大般若長光」(国宝)などが並ぶ。べっ甲の眼鏡や杖、ガラス製の薬つぼといった家康愛用の品もある。榊原悟特任館長は「もう二度と開催できないような内容」と述べている。
6月30日の開会式には、井伊直政役の俳優・板垣李光人さん(21)が登場。テープカットを行い、「直政にとって岡崎という地は大切な場所にもなっていくので、来ることができて光栄。家康公の坐像と四天王の甲冑からは偉大さや“圧"を感じることができた。展示されている物の数も多くて見応えがある。ぜひ、ゆっくりと一つ一つ見てもらえたら」とあいさつした。
午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)。7月17日を除く月曜と18日は休館。高校生以上1500円、小中学生750円。岡崎市内在住・在勤・在学者は「市民割」として300円の割引が受けられるほか、市内在住・在学の小中学生や、障害者手帳がある人とその介助者1人は無料となる。岡崎公園内の「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」との連携企画も実施。同展入場券の提示による割引や、同展とドラマ館両方への入場を条件としたオリジナルグッズ(限定来館記念証とミニクリアファイルのセット)の先着プレゼントがある。限定3000セット。