アウトレット整備に向け
岡崎市が建築物の制限条例化へ
岡崎市本宿、池金、舞木の3町の各一部を区域として広域観光交流拠点(アウトレット)を整備することを定めた「西三河都市計画岡崎東部広域観光交流拠点地区計画」。市はこのほど、同計画に定められた建築物に関する制限事項を条例化すると発表した。あす2日開会の市議会6月定例会に、関係する建築物制限条例の一部改正案を提出する。 (犬誠)
地区面積は約20.1ヘクタール。商業を中心としたまちづくりを進める「近隣商業地域」として既に建築が制限されているもの以外に、畜舎、マージャン店、パチンコ店、勝ち馬投票券販売所(馬券売り場)や場外車券売り場などのギャンブル施設、カラオケボックスなどの建設を禁止する。敷地面積は5000平方メートルを最低限度に設定。一定程度の規模の建築物しか建てられないように制限する。高さの最高限度も18メートルとし、周辺環境との調和を図る。
市は3月17日、同地区を原則として開発や建築ができない「市街化調整区域」から、優先的かつ計画的に市街化を図る「市街化区域」に編入。近隣商業地域に指定し、地区計画を定めた。しかし、近隣商業地域としての制限のみの場合、意図しなかった建築物が建ってしまう可能性があるため、内容を補完するために地区計画の内容を条例化することにしたという。
同地区は新東名高速道路岡崎東インターチェンジから南西に約3キロ、名鉄本宿駅から北西に約1キロの場所に位置し、国道1号に近接。既存の交通機能を生かし、アウトレット整備に向けた取り組みなどが進められている。