信仰と祭礼を紹介
歴史まちづくりPR動画第2弾
岡崎市はこのほど、市内の旧東海道周辺で受け継がれている信仰や祭礼を紹介する動画を制作した。祭りを中心とした3つの行事を美しく洗練された映像でPR。無料動画投稿サイト「YouTube」の市公式チャンネルで視聴できる。(犬塚誠)
動画は2分36秒。本宿神明社(本宿町)で江戸時代から行われているとされる「園祭」をはじめ、山中八幡宮(舞木町)で室町時代から続くと考えられている市指定無形民俗文化財の祭礼「デンデンガッサリ」、江戸時代に流行した火の神をあがめる秋葉信仰に関係する甲山寺(六供町)の「護摩たき」を取り上げている。
山車やみこしの華やかな映像のほか、ドローンを使って撮影した風景なども盛り込むことで、見応えある作品に仕上げた。撮影は新型コロナウイルス禍中の昨年度に実施。新型コロナ感染拡大の影響により市内でさまざまな行事が中止になる中、伝統を継承すべく開催に注力した人々の姿を収めた点も見どころだ。
市まちづくり推進課によると、歴史ある建物や地域の祭りなどを活用した「歴史まちづくり」事業の一環。今回は第2弾で、建物を中心に紹介した第1弾とは趣向を変えて、祭礼をメインとした作品にした。制作費は118万8000円。第1弾は昨年4月22日に公開され、今年3月末までに3464回視聴されたという。
同課は「祭礼に興味を持ってもらうことで地元での継承活動に役立ててもらうとともに、古里への思いを育んでほしい」としている。