昔ながらの催し復活
岡崎13、14日 神明宮大祭に向け準備着々
岡崎三大祭りの一つ「神明宮大祭」が13、14の両日、岡崎市元能見町の神明宮(能見神明宮)とその周辺で開かれる。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられてから初めてとなる今年の大祭。昨年以上のにぎわいが予想されることもあり、氏子たちは準備に力を入れている。 (犬塚誠)
13日は午前9時30分から境内で山車のおはらいが行われ、大祭が開幕。境内を出発した山車は10時30分から貞寿寺(能見不動尊)前の宵祭り会場にそろえられ、夜にはちょうちんに明かりがともされる。境内では午後1時30分から神楽殿で乙女の舞があるほか、7時20分からは手筒花火などの奉納もある。
14日は午前8時から、御神体を載せたみこしが各町を巡る御神輿渡御。正午からは本殿で例大祭神事が行われ、午後1時から各町で山車が引き回される。クライマックスの山車の宮入りは7時20分から。ちょうちんを点灯した8台の山車が、祭りばやしを響かせながら神明宮へと向かう。
大祭を前に、氏子の各町による準備は大詰めを迎えている。今年1年間、神明宮の行事を指揮する「大年番」の能見南之切(同市能見通1)は5日、大祭で披露する踊りと祭りばやしの最終確認「稽古上げ」を行った。
子どもたちで構成される踊り子7人と、祭りばやしの演奏を担う女性9人が練習の成果を発表。岡崎城を題材にした演目や戦前から伝わる曲「本経」などを披露した。踊り子を務める愛知教育大学附属岡崎小学校5年の山内瑠哩さん(10)は「お祭りで踊れるのが楽しみ。止まって姿を見せるところなど、今まで練習してきたことを精いっぱい出し切りたい」と意気込む。
稽古上げに立ち会った岩堀豊氏子総代(67)は「今年のコンセプトは『昔ながらのお祭りを復活させる』。まずは見て楽しんでもらい、『能見神明宮のお祭りはこういうお祭りなんだ』ということを感じてもらえれば」と呼び掛けている。