幸田町議選・豊田市議選 投票率は過去最低
激戦制し当選者決まる
任期満了(4月29日)に伴い、統一地方選後半戦として実施された幸田町議会議員選挙(定数16)と豊田市議会議員選挙(定数45)が23日に投開票され、当選者が決まった。両選挙とも投票率は過去最低となったが、激戦を制した当選者は安堵の表情を見せ、現職、新人ともに決意を新たにした。 (犬誠、竹内雅紀)
参政党が議席獲得 現職11人全員当選
2011(平成23)年以来12年ぶりの選挙戦となった幸田町議選では、立候補した現職11人全員と新人5人が当選した。党派別では、公明党と共産党、参政党が各1、無所属13だった。得票下位2人が供託金(15万円)没収となった。
投票率は56.41%で、11年に比べて11.97減。当日有権者数は3万2670人だった。
投開票から一夜明けた24日、町役場では当選証書付与式が行われ、当選者16人全員が出席。一様に緊張した面持ちで田境行孝町選挙管理委員長から当選証書を受け取った。式後の歓談では紅白まんじゅうを頬張りつつ、現新の当選者同士があいさつを交わした。
2180票を集めてトップ当選を果たした無所属現職の田境毅さん(53)は「前回は定数割れの無投票当選だったため、自分がどこまで信任されているのかが分からなかった。今回はすごく良い成績をもらうことができたので、やってきたことが間違いなかったのだと思う。4年前の初心に戻って活動していきたい」と笑顔を見せた。
参政党新人の藤本和美さん(44)は「率直にうれしい。選挙期間中はエールをもらって励みになった。頂いた意見を背負って議会に行きたい」と抱負を述べた。
れいわが議席獲得 現職2人が落選
現新51人が立候補した豊田市議選は現職35人、新人10人が当選。現職2人が涙をのんだ。党派別では、公明党4、共産党1、れいわ新選組1、無所属39だった。下位2人が供託金(30万円)没収となった。
投票率は4年前の前回より2.22下がって57.58%。当日有権者は33万635人だった。
公明党は立候補者全員が当選、共産党は立候補者を1人に絞ったため票を伸ばした。また、れいわ新選組の候補者は全体の6番目と躍進したが、幸田町で議席を獲得した参政党は及ばなかった。労組系候補は現職1人が議席を失った。
統一地方選前半戦の県議選が無投票となり、有権者の意思表示の場として注目されたが投票率は伸びなかった。当選証書付与式はきょう25日。