統一地方選前半戦 県議選スタート
岡崎・額田は6人が立候補
統一地方選挙の前半戦となる愛知県議会議員選挙が3月31日に告示された。岡崎市・額田郡選挙区(定数5)では、立候補した各陣営が次々と出陣式や街頭演説を行い、4月9日の投開票日に向けて9日間の選挙戦に突入した。一方で、豊田市選挙区(定数5)と西尾市選挙区(定数2)は定数と同じ人数が立候補したため、無投票での当選が決まった。豊田は8年ぶり、西尾は16年ぶりの無投票決着。(県議選取材班)
現職4人と新人2人
岡崎市・額田郡選挙区(定数5)には、参政党新人の近藤潔氏(56)、立憲民主党現職の鈴木雅登氏(52)、無所属新人の山口健氏(54)、自民党現職の新海正春氏(71)、無所属現職の園山康男氏(58)、自民党現職の中根義高氏(50)の予想された6人が立候補した。
議席の保持を狙う鈴木、新海、園山、中根の現職4人に、昨年夏の参院選で国政政党となった新興勢力から送り出された近藤氏、引退する現職の後継者として出馬した山口氏の新人2人が挑む構図。6人とも初日から激しい舌戦を繰り広げた。
2015(平成27)年に岡崎市と額田郡の両選挙区が合区となったが、それ以前の岡崎市単独時代から、長らく労組を母体とする候補者がトップ当選を果たしてきた。しかし、4年前の前回は保守系候補者がトップ当選しており、5つの枠内の順位も1つの注目点となる。
また、新型コロナウイルス感染拡大以降、初めての県議選となるため、各陣営は感染防止策に気を配りながら、積極的な顔出しやPRを重ねる。
初日決着8年ぶり
豊田市選挙区(定数5)は、ともに無所属で新人の阿部洋祐氏(38)、現職の桜井秀樹氏(62)、公明党現職の加藤貴志氏(49)、ともに自民党現職の神谷和利氏(62)、鈴木雅博氏(43)の5人が立候補。ほかに届け出はなく、前々回(15年)以来の初日決着となった。
16年ぶりの無投票
西尾市選挙区(定数2)は、自民党現職の山田高生氏(53)と無所属新人の藤原聖氏(39)の2人以外に立候補者はおらず、07年以来の無投票となった。