エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

鮮やかさ戻る

岡崎の大樹寺重文仏画の修復完了

岡崎市鴨田町の大樹寺が所蔵する国の重要文化財「絹本墨画淡彩如意輪観音図」の修復がこのほど完了し、27日に寄託先の市美術博物館に戻された。

同図は縦87.8センチ、横36.5センチ。岩の上に座る如意輪観音を描いている。鎌倉末期に制作されたと考えられており、徳川家康の祖父・松平清康が寺に寄進したと伝わる。

市教育委員会社会教育課文化財係によると、修復は2020年9月〜今年3月に京都国立博物館内の修理所で行われた。経年劣化によって生じたしわや折れ、かびなどを除去したほか、色が落ちた部分への補彩なども施した。事業費は620万円で国が半額を補助し、残りは愛知県、岡崎市、大樹寺が負担した。

この日同館で行われた受け渡しには寺の野村顕弘執事(56)をはじめ、県や市の担当者が出席。鮮やかによみがえった同図を前に、修理業者から修復内容などの説明を受けた。

野村執事は「以前は見えなかった状態のものが浮き出て見えている。やって良かった」とほっとした表情を浮かべた。

ページ最初へ