6年間ありがとう
岡崎の公立小学校で卒業式 宮崎は1人
岡崎市内の公立小学校47校で20日、卒業式が行われた。市内の卒業生3813人(男子1974人、女子1839人)は家族や教員らに感謝を伝え、6年間過ごした学びやを巣立った。(酒井希実)
同市立宮崎小学校では唯一の卒業生の苅山友誠君(12)が、両親らが見守る中で堂々と式に臨んだ。佐橋康仁校長(55)は式辞の中で、6年間で苅山君を担任した教員それぞれに聞いた思い出を伝え、「心身共にたくましくなった。これから進む道はこれまで同様に幸せへと続く道。自信を持って歩みを進めてほしい」と締めくくった。
1〜5年の在校生15人は「いつも優しくて人気があった。僕も優しくみんなに好かれる人になりたい」「いつも引っ張ってくれた」「何をやるにも笑顔だった」などと苅山君への憧れや感謝を伝え、全員で歌を歌った。
苅山君は「代表や行事での役割が必ずあるのが大変だったけれど、人前で話す自信がついた。たくさんの人と関わることができ、特に年下の子との接し方を学んだ。地域の自然を生かした活動など宮崎小ならではの経験ができた。大人になっても思い出を振り返りに来てみたい」と学校への思いを語った。父の貴之さん(41)は「元々引っ込み思案で、のびのび過ごせるかと思ったら全部代表。かわいそうと思ったが、ここ数年で成長を感じた。中学に行っても自信を持ってやれると思う」と期待を込めた。
新型コロナウイルス対策として、児童は声を出す時と歌う時のみフェイスシールドを着用した。