文科大臣賞と連続入選
MOA美術館全国児童作品展 岡崎の近田さんと除本さん
静岡県熱海市のMOA美術館が主催する国内外の児童の書写・絵画作品のコンクール「第33回MOA美術館全国児童作品展」で、岡崎市立井田小学校5年の近田小茉希さんが書写の部で最上位の文部科学大臣賞を受賞した。また、同市立矢作北小学校6年の除本葉瑠さんが絵画の部で2年連続の入選を果たした。
同作品展は1989(平成元)年に始まり、今回の応募総数は18万6954点(書写5万215点、絵画13万3739点)。国内外の292会場で行われた地方展から選出された代表作品が同美術館で一堂に会し、1月7日〜2月15日に公開された。
昨年11月にあった岡崎展(地方展)では、岡崎市内の小学校や絵画・書写教室などから応募のあった245点(書写74点、絵画171点)から近田さんと除本さんの作品が代表として全国展に出品された。
近田さんは「強い意志」の4文字を半紙に揮毫。師事する書家の平岩紫扇さんの勧めで初出品。92年から行われている岡崎展の代表者が文部科学大臣賞を受賞するのは初めて。「賞を取りたいという強い意志を込めて、線のめりはりや太さに気を付けた。文部科学大臣賞はびっくりしたけれどうれしい」と満足そうに語った。
除本さんは色鉛筆画の「仕上げはお姉ちゃん」を制作。小学1年から2人の妹を題材にした作品で同展に挑戦しており、昨年に続き2度目の全国展。妹の歯磨きの仕上げ磨きをする自身の姿を丁寧に描写した。「完成させるのに1週間くらいかかった。床の色もさまざまな茶色が混ざっており、そのグラデーションを意識した。入賞を目指していたので悔しいけれど、2年連続での入選はうれしい」と振り返った。
2人は2月21日、岡崎市役所を訪れ、中根康浩市長に報告した。