岡崎市包括外部監査 指摘23件、意見67件
補助金等の財務事務
岡崎市包括外部監査人の香田浩一公認会計士が13日、「補助金等に係る財務事務の執行について」の包括外部監査報告書を同市に提出した。市が昨年度に1000万円以上計上した48の補助金等が対象で、合規性に問題のある「指摘」は23件、経済性や効率性を踏まえて改善を望む「意見」は67件だった。 (横田沙貴)
■支給基準の非公表9件
同市では交付要綱などの補助金支給基準を市ホームページで公表することが定められているが、救急医療体制運営費補助金、岡崎市スポーツ協会補助金など9件は公表されていないため「指摘」とした。また、書類不備に関する指摘も複数確認された。
保育環境改善等事業費補助金では新型コロナウイルス感染症対策の一環でハンドクリーム24箱(26万4000円)の購入費が申請、支出されたが、「嗜好品的要素が強い商品」と判断され「交付要綱に記載されているとしても、補助金の目的に合うか慎重な検討が必要」と指摘した。
「意見」では住宅用地球温暖化対策設備設置費補助金の申請時において、納税証明書の提出省略が提案された。
中核市以上で義務づけられている包括外部監査の実施期間は2022年5月31日〜23年2月12日。市は指摘、意見についての改善を進め、実行した場合には監査委員に報告し、ホームページで公表するとしている。