ペルーで整備士を育成
岡崎の萩原さん ICAシニア海外協力隊
JICA(国際協力機構)シニア海外協力隊2022年度3次隊として来年2月から南米ペルーに派遣される萩原力さん(67)=岡崎市=が23日、市役所を訪れて中根康浩市長に活動への意気込みを語った。
萩原さんは群馬県出身で、岡崎市仁木町の岡崎三菱自動車教育センター(現在は三菱自動車工業の一部門)への就職を機に岡崎へ移住。自動車整備士の育成に当たっていたが、海外協力隊を経験した複数の同僚から話を聞くうちに海外での活動に関心を持ち、65歳で定年退職を迎えた後に海外で活躍できるように応募した。元々海外出張も多かったため、長期の海外派遣にも抵抗はなかったという。だが、新型コロナウイルス禍で約2年間出発を見合わせていた。
ペルーでは、職業訓練校で自動車整備士を目指す生徒や訓練校の講師への技術指導、カリキュラムの見直しなどを行う予定だ。「近年の自動車は電子化が進み、扱いが難しくなってきている。まずは現地の技術者のレベルを確認し、現地の皆さんと相談しながら進めたい」と意気込んでいる。
中根市長は「本当に現地で求められている活動だと思う。健康に気を付けて活躍してほしい」と激励した。(横田沙貴)