岡崎で「新城ラリー」
来年3月 WRC契機 額田にコース設置
来年3月3〜5日に新城市で開催されるJAF(日本自動車連盟)全日本ラリー選手権第2戦「新城ラリー2023」で、岡崎市千万町町内にスペシャルステージ(=SS、走行タイムを競う競技区間)が設けられることが決まった。11月のWRC(世界ラリー選手権)日本ラウンド「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」で使われたコースの一部が、日本最大規模のラリー大会の舞台として活用される。(横田沙貴)
新城ラリーは2004(平成16)年に地方大会として初開催してから毎年行われている。07年からは全日本ラリー選手権の大会に選ばれているが、世界規模で実施するWRCとは異なる。20〜22の3年間は無観客開催だったが、有観客時は来場者数が5万人を超えた年もある。
次回で20回目を迎えるに当たり、新城ラリー実行委員会側から岡崎市に額田SSで使われた道路使用の相談があった。元々新城ラリーのコースの一部に岡崎市域が含まれていることや、ラリージャパンでの盛り上がりなどが打診の主な理由。岡崎市もラリーによる地域活性化と市民の“ラリー熱継続”に向けて市内での大会開催機会を探っていたところだったという。
具体的な実施内容は今後発表されるが、新城市内の県営新城総合公園にサービスパーク(出場車両の整備拠点となるエリア)が設けられる。岡崎市内では、千万町町内の県道や市道、林道がSSとなり、千万町楽校周辺に観戦エリアが設けられる予定だ。
なお、4年ぶりに有観客開催となる予定。入場無料だが自家用車で来場する場合は、有料の臨時駐車場に駐車してから各観戦エリアにバスで移動する。来年2月1日から臨時駐車場の駐車チケットが販売される予定。価格や購入方法などは決まり次第、新城ラリー公式ホームページに掲載される。
岡崎市スポーツ振興課は「ラリージャパンだけで終わらせず『額田と言えばラリー』というイメージを植え付けたい」、新城市観光課は「ラリージャパンの興奮を新城ラリーに持ってきたい。また、ラリーにかかわらず岡崎市と幅広い分野で連携するきっかけになれば」と期待を寄せている。