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東海愛知新聞

2年連続文科大臣賞

おかざき映像教材研究会 全国自作視聴覚教材コンクール

岡崎市内の現役教員らで組織する自作教材制作グループ「おかざき映像教材研究会」(小田哲也会長)が制作した映像作品4点がこのほど、今年度の「全国自作視聴覚教材コンクール」で最優秀賞(文部科学大臣賞)をはじめとする各賞に選ばれた。文部科学大臣賞受賞は2年連続25回目。(横田沙貴)

同コンクールは、昨年度中に作成した映像やデジタルコンテンツ、紙芝居といった自作教材の内容や完成度などを競う。「小学校」「中学校」「高等学校」「社会教育」の4部門あり、応募総数は74点(小学校18点、中学校14点、高等学校5点、社会教育37点)。部門ごとの対象年齢に合わせた地域産業や文化、授業内容など、内容は多岐にわたる。

全作品から最大2点選出される文部科学大臣賞に同会が出品した中学校部門の「矢師の挑戦―伝統文化を継承するために」が選ばれた。弓道用の矢を製造販売する小山矢(福岡町)の協力で伝統産業が抱える課題や今後について調べ、約10分間にまとめた。制作班長を務めた生平小の石谷遼一教諭は、中学から大学まで弓道部に所属していたが、市内で矢が作られていることを知らなかったことがきっかけで題材に選んだ。「小山矢さんの頑張りを子どもたちに伝えたいという思いが認められた結果だと思う。先輩教員のアドバイスもあり、筋が通った話の教材になった」と喜んだ。

また、職人同士のつながりづくりに取り組む団体を追った社会教育部門の「おかざきたくみ)の会―伝統を引き継ぐ新しい“つながり”」が優秀賞を受賞。市内の山間部で砂金採取に挑戦した中学校部門の「岡崎の川で宝探し―密度の差を利用して」と、SNSの利便性と危険性を示した小学校部門の「SNSって危ないもの? ―あなたならどう発信する?」がそれぞれ入選した。

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