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東海愛知新聞

「家康の自立」描く

岡崎市大樹寺小 伝統の集団演技

岡崎市大樹寺小学校5、6年生計約195人が22日、徳川家康の成長を描いた集団演技「家康の自立」を運動会で披露した。

1560(永禄3)年の桶狭間の戦いで敗れた今川方の家康(当時は松平元康)が、自害をしようとした大樹寺(同市鴨田町)で登誉上人に諭され、祖洞和尚の活躍で救われた逸話を再現。児童は衣装を着て役柄を演じたり、扇子を手に踊ったりしながら、家康が自立していく過程を表現した。全員が声をそろえて「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」と唱える場面もあった。

同校によると、家康の自立は松平・徳川家の菩提寺(ぼだいじ)である大樹寺と同校が隣接することにちなみ、1984(昭和59)年から高学年児童が運動会で披露している。練習は10月初旬から毎日実施。来年1月放送開始予定のNHK大河ドラマ「どうする家康」を前に、例年以上に熱を込めてきたという。

6年の半田大和君は「伝統ある演技で元康役ができてうれしい。後輩に『格好いい』『やりたい』と思ってもらえるような演技ができてよかった」、黒栁瑛太君は「祖洞和尚役ができてとても誇りに思った。責任を感じて頑張れた」と笑顔を見せた。(犬塚誠)

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