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東海愛知新聞

無料開催継続に支援を

岡崎 乳幼児の睡眠に特化したサロン

岡崎市内で乳幼児の睡眠(ねんね)に特化した無料の育児サロン「ねんねサロン『Lovey@gerbera』」が開かれており、夜泣きに代表されるねんねの悩みを持つ母親に注目されている。無料参加できる運営体制を維持するため、サロンを運営する女性らが31日までクラウドファンディング(インターネット上での資金調達)サイト「Good Morning」で支援を募っている。(横田沙貴)

サロンは、康生町の認可外保育施設「ガーベラ」を会場に、毎月第3水曜午前10時〜正午に開催。乳幼児の睡眠に関する専門知識を持つ「小児スリープコンサルタント」で保健師の小嶋真子さん(37)が知識を提供するとともに、参加者の相談に乗る。託児付きで、母親は集中して学び、ほかの母親らと交流できる。

海外では夜泣きや眠る前のぐずりなどの改善手法が確立されつつあるというが、日本ではあまり浸透していない。その上、夜泣きなどは個人差が大きく、同じ母親同士でも共感を得られず孤立する、明確なアドバイスや家族の協力が得られず母親だけが我慢して夜泣きに対応するという事態もあるという。

小嶋さんは娘の出産後夜泣きに苦労した経験から、ねんね改善の手法を学び、同じように苦しむ母親を助けようと活動している。会場提供や託児などで協力するガーベラの代表栁原未紗さん(37)も、2児の子育て中に夜泣きや寝付かないといったことが2週間程度続いた経験があり、ねんね改善の必要性を体感している。また、産後うつ予防や健康維持の観点から、産後の母親の睡眠時間確保につながるねんね改善を重要視している。

7月に初開催後、評判が広がり、参加申し込みを受け付け始めると、すぐに満席になるほど人気を集めている同サロン。無料開催を続けるのは、子育て中の母親の中に自分のために時間や金銭を使うことに罪悪感があるという人もいることが理由だ。栁原さんは「お母さんたちが気兼ねなく参加できるようにするために、参加無料を続けたい。ママさんの現状を周知するためにも多くの方に知ってほしい」と呼び掛ける。

目標額は38万4650円。支援者には金額に応じてグッズや託児チケット、オンライン相談といった返礼がある。なお、目標金額に達しなくても寄付額はサロン運営に活用される。

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