岡崎市と旧六ツ美町が合併してきょう15日で丸60年。60周年を祝う式典などは開かれないが、六ツ美の「6」にちなみ、岡崎市に加わって“還暦”の節目を迎え、さらなる飛躍が期待される六ツ美地域を本紙で特集する。(竹内雅紀)

岡崎市南西部に位置し、広大な平野が特徴の六ツ美地域が合併したのは1962(昭和37)年10月15日だった。同市はこれ以降、2006(平成18)年1月に旧額田町と合併するまで市町村合併はしていない。1962年は40年以上続いた「(旧)岡崎市」が形成された年と言うこともできる。六ツ美の地元住民の中では、旧額田町と合併するまで「六ツ美の人口と面積は岡崎市の約10分の1」という認識があったという。

1906(明治39)年に誕生した「碧海郡六ツ美村」は58年に「碧海郡六ツ美町」となり、その4年後に岡崎市へ“編入”された。合併当時は約1万人だった六ツ美の人口はこの60年間で約4倍となり、今後さらに増えるとも予想されている。

合併前から地域の商工業者を支える商工会は、10月2日に開いた六ツ美商工まつりに「岡崎市・旧六ツ美町合併60周年記念」の冠名をつけた。イベント内では六ツ美の歴史を紹介するコーナーもあり、来場者の関心を集めていた。