テロへの対応力高める
イオンで官民合同訓練
岡崎市戸崎町のイオンモール岡崎で5日、爆破予告があった場合の対応訓練が行われた。昨今多発する国際テロなどを念頭に、警察と同店が実施。官民合同でテロへの対応力を高めた。(犬塚誠)
開店前の午前8時50分から実施された訓練には、岡崎署と県警本部警備部警備課、同店関係者ら計約40人が参加した。不審者役の男性警察官から「建物内のどこかに爆弾を仕掛けてきた」との電話を受けた同店オペレーターは、店内の防災センターに報告。同センターからの110番通報で駆け付けた署員と、自主警備員が店内を捜索した。
県警本部からは、爆発物の警戒や災害捜索を専門とする警備犬のジャーマン・シェパード「アラジン号」(雄・5歳)が派遣された。訓練エリアの臭いを嗅いだり、ごみ箱に首を突っ込んだりして捜索し、不審物を発見すると“お座り”をして知らせた。発見を受けて署員と自主警備員は、店舗フロアにいた来店客役のエキストラを避難誘導した。訓練は約20分で終了した。
同署の松橋浩幸警備課長は「警察と関係者がよく連携でき、非常に有意義だった。訓練以上のものは(実際の事案では)できないので、繰り返しいろいろな想定で行っていきたい」と講評した。
同店によると、警備犬が参加する訓練は今回が初で、テロ訓練自体も今年初めてという。佐々木清博ゼネラルマネジャーは「『テロを未然に防ぐ』という訓練(の目的)通りできて良かった」と述べた。