生き物はアート
基生研 3年ぶりの対面式一般公開
岡崎市明大寺町の自然科学研究機構基礎生物学研究所(基生研)の一般公開が1日、同機構岡崎コンファレンスセンターで行われた。
「生き物はアートだ!!」をテーマに、基生研が取り組む研究内容を紹介。食虫植物のハエトリソウとモウセンゴケを約2メートルの高さで再現した大型模型をはじめ、大隅良典名誉教授が2016(平成28)年に受賞したノーベル生理学・医学賞のメダルの公式レプリカ、植物の精子や花粉管などを人の顔のように配置したパネルなどが並んだ。阿形清和所長が研究するプラナリアの実物も展示された。
ホタルの光を再現できるコーナーも開設。タンパク質と光るための化合物などが入ったスティックに、特殊な溶液を付けた綿棒を投入すると、スティック内が黄色に発光する様子を来場者は興味深げに見つめていた。
市内から訪れた春日陽太君(7)は「プラナリアが切っても切っても分裂するのがすごいと思った」と興奮気味に話した。
一般公開は、市内にある同機構の3研究所が輪番制で毎年開いており、対面実施は3年ぶり。(犬塚誠)