39歳までの支援拡充
あす 子ども・若者総合相談センター開設
岡崎市はあす10月1日、社会生活を営む上での困難を抱えた子どもや若者(おおむね39歳以下)とその家族らを支援する相談窓口「岡崎市子ども・若者総合相談センター」(わかサポ)を同市福祉会館2階に開設する。
同市が現在開設しているおおむね15〜39歳向けの「若者サポートセンター」と、青少年の相談、街頭補導などを行う小学1年から18歳向けの相談拠点「少年愛護センター」の機能を統合。対象を広げて機能を拡充する。不登校や引きこもりなどのほか、近年社会問題となっている「ヤングケアラー」(家族らの看病や介護などの理由で家事や育児、家族の介護などを行う子ども)への対応も進める。
若者サポートセンター時には週1日の頻度だった専門相談を全開所日で行う。また、相談員を増員し、元教員である少年相談指導員も常勤する。少年愛護センターのあった六名会館の一室は改装してわかサポの分室として活用する。
就労支援として、関係機関への相談員同行、生活習慣や社会生活の基本を身に付けるためのセミナーといった居場所づくりにも取り組む。義務教育終了後の若者が市のサポートを受けられるよう、必要に応じて中学校を訪ねて相談者の支援体制の協議も行うとしている。
開所日は祝日・年末年始を除く毎週月〜金曜午前8時30分〜午後5時15分(最終受け付けは午後4時)。
相談無料。相談、予約、問い合わせは(64―6665)へ。無料通信アプリ「LINE」で面談を予約できる。なお、10月1、2日は開所日ではないがLINE予約は受け付ける。(横田沙貴)
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市教育委員会社会教育課によると、若者支援として若者サポートセンターを昨年4月に開設。1年間の相談件数は445件(うち新規相談件数は92件)だった。週1日開所の体制では予約待ちが多く、相談希望者に対応しきれないとして拡充が決まった。
なお、相談者は約7割が「親族」で2割弱が「本人」。相談内容は「就学・就労」が最多で、次に「引きこもり」「家庭環境」の順で多いという。