徳川家康を学ぶ
むかし館と中央図書館で企画展
大河放送前の参考に
岡崎市図書館交流プラザ(りぶら)内の岡崎むかし館と同市立中央図書館で、徳川家康に関連した企画展示が行われている。共に、来年1月放送開始予定のNHK大河ドラマ「どうする家康」で関心が高まる家康について市民が学ぶきっかけになればと企画された。両展示担当者は「郷土の英傑である家康公のことを学ぶのに役立ててほしい」とPRしている。(横田沙貴)
むかし館では、1983(昭和58)年のNHK大河ドラマ「徳川家康」に関連した企画展示を展開。12月24日まで。
展示ケースの一角に、同作のビデオテープ全26巻や、原作となった山岡荘八の小説『徳川家康』全18巻、NHK制作の特集雑誌などが並ぶ。また、放送直前に発行された同作の特集、家康役の俳優滝田栄さんが家康行列に参加した際の記事が掲載された東海愛知新聞のパネルも展示されており、当時の岡崎の盛り上がりを感じ取ることができる。さらに、むかし館入り口周辺のショーケースには、山岡荘八が愛用した石製の硯と磁器製の文鎮も特別展示されている。
中央図書館に収蔵されている「家康文庫」を活用した展示として企画され、今回以外にも4回計画されている。次回以降はケースの内容が3カ月を目安に交換される。
中央図書館1階レファレンスライブラリーには、家康の逸話や生活習慣などが掲載された蔵書8冊が展示されている。11月30日まで。
岡崎ビジネスサポートセンター(オカビズ)と連携して計画。今後予想される“大河集客”によるビジネスチャンス獲得に向け、新たな土産物(新商品)づくりの参考にと考えられた。
一部は貸出不可。図書館とオカビズの担当者は「ビジネスに関係しなくても面白い本がそろっている。商品開発の“ネタ帳”にしてほしい」と活用を呼び掛けている。