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東海愛知新聞

複数の仕事を体験

岡崎市 大学生ら向けインターンシップ

岡崎市は8月中旬から、就職活動中の大学生らを対象に市職員の仕事を体験できるインターンシップを行っている。大学生らは約5日間で複数の部署の業務を体験し、幅広い分野に携わる市職員への理解を深めている。(酒井希実)

同市のインターンシップはこれまで1つの部署でのみ仕事を体験していたが、多様な業務があると知ってもらうために今年から消防・技術職などの一部を除いて複数部署の仕事を5日程度で体験できるようにした。

8月29日からは、市内外の学生6人が企画部、市民安全部、環境部を巡って業務の一部に挑戦。豊橋市内の大学に通う加藤奨一朗さん(20)と県外の大学に通う畠山幸一さん(20)は、環境部ゼロカーボンシティ推進課による同市矢作南保育園での環境教育活動「おかざきエコプロジェクト」の進行補助などに取り組んだ。市職員が絵や写真を活用しながら地球温暖化の深刻さを説明。地球温暖化の原因を作る悪魔「オンダーン」は、電気のつけっ放しなどの“もったいないこと”によって増殖すると園児に訴えかけた。オンダーンを倒すための特訓として、園児は加藤さんが読む紙芝居の絵の中から「クーラーのつけっ放し」「野菜を残している」といった“もったいないこと”を探し出した。

その後、岡崎の環境を守るヒーロー「未来環境創造戦士エコマンダー」の「エコマイエロー康政」が登場。園児は「強そう」「格好いい」と盛り上がった。畠山さんによる司会進行の下、大きな口を開けた子どものパネルに野菜のおもちゃを入れるゲームをした。最後に園児とエコマイエロー康政は「もったいない!」という掛け声でオンダーンをやっつけた。

加藤さんは「(紙芝居を読んで)小さい子に伝えるのは難しかった。市役所はデスクワークのイメージが強かったが、現場にも出ると分かって貴重な体験だった」と驚いた様子だった。畠山さんは「市役所のインターンシップでこういうことをするのは意外だった。子どもに対する話し方や聞き方を工夫するのは難しかったが、園児から力をもらってやりがいを感じた」と楽しげだった。

同市役所でのインターンシップは9日まで続き、計31人が参加する。

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