目指すは全国制覇
全国消防救助技術大会 岡崎から2種目出場
岡崎市消防本部の救助隊員9人が、あす26日に東京都立川市で行われる「第50回全国消防救助技術大会」に、「ロープブリッジ救出」と「引揚救助」の2種目で東海地区(愛知、岐阜、三重の3県)代表として出場する。出場する隊員は全国制覇を目標に練習を重ねている。(横田沙貴)
同大会は、全国の消防救助隊員が日々磨いている救助技術を競うもので、いずれの種目も安全で確実に、迅速に救助できているかを審査する。同本部は7月30日に名古屋市熱田区で行われた「第50回消防救助技術東海地区指導会」の両種目で優勝して出場権を獲得。ロープブリッジ救出は2019年に続き2大会連続(20、21年は新型コロナウイルス禍で中止)、引揚救助は16(平成28)年以来6年ぶりの出場。2種目そろっての全国出場は06年以来となる。
要救助者を隣接した建物から助け出すことを想定したロープブリッジ救出は4人1組の28チームが出場。20メートル離れた建物2棟の間に水平に張られたロープを使い、向かい合った建物の先にいる要救助者を助け出して隊員が撤収するまでの動きが審査される。同本部の最高成績は全国2位。チームを率いる芦田尚輝消防副士長(25)は「東海地区の代表としてベストを尽くしたい」と意気込んでいる。
地下やマンホールなどでの災害を想定した引揚救助は5人1組の22チームが出場。5人のうち2人が空気呼吸器を装着した状態でロープを伝い7メートル降下して地上へ。地上の障害物を越えた先にいる要救助者を2人で運び、高台に残ったほかの隊員と連携して要救助者を7メートル引き揚げた上で隊員が撤収するまでの動きが審査される。02年には全国優勝を果たしている。リーダー役を担う宮亮太消防副士長(25)は「東海地区代表に恥じないパフォーマンスを発揮し、全国制覇を目指したい」と力を込めている。