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東海愛知新聞

裏側や見どころ語る

「どうする家康」制作統括と時代考証の担当者

来年1月放送開始予定のNHK大河ドラマ「どうする家康」の制作統括を担当するNHKチーフプロデューサーの磯智明さんと時代考証担当の歴史学者の平山優さんのトークショーが16日、岡崎市図書館交流プラザ(りぶら)で開かれた。市内外の歴史愛好家や家康ファンら約300人を前に制作現場の裏側や見どころなどが語られた。(横田沙貴)

同作の主役・徳川家康に求める条件について磯さんは「今回の家康は非常に繊細。気品がありながら感情があふれ、1年間見続けられる華のある人」などを挙げた。その上で家康役に起用した人気アイドルグループ「嵐」の松本潤さんを「今年39歳で人間として非常に脂がのっていて、演じてもらう上でふさわしい人だ」と絶賛した。

平山さんは直近20年ほどで歴史研究が進み、特に家康に関しては江戸時代に作り話が多く生まれたと説明。その上で「少なくとも、家康は今川家への人質ではなかったことを強調したい」と力説した。

同作で描きたいことについて「家康がその場その場で何を考えてどう判断したかに重きを置いてドラマを描きたい」と磯さん。平山さんは「家康はいつ滅ぼされてもおかしくない状態で命懸けの選択の時代が続いたが、一城主から天下人になったのは彼だけ。とても面白いコンセプト」と期待を寄せた。

また、磯さんは岡崎や三河といった地名に関する発音表を作成し、言葉に細かく注意を払って撮影していることも明かした。

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