2年越しの西尾
ももいろクローバーZが公演
西尾市文化会館で11日、4人組ガールズユニットももいろクローバーZ(ももクロ)のコンサート「ももいろクローバーZ 6th ALBUM TOUR“祝典”―いこまい西尾市」が開かれた。メンバーの百田夏菜子さん(27)、玉井詩織さん(27)、佐々木彩夏さん(26)、高城れにさん(28)は、約2時間にわたって計17曲を熱唱。2度の延期を経て、この日を待ちわびていたモノノフ(ももクロファンの愛称)たちを魅了した。(犬塚誠)
4人は開演前、それぞれのイメージカラーである赤・黄・ピンク・紫を基調とした衣装姿で報道陣に対応した。リーダーの百田さんは、「2年越しのライブとなったが、この2年間(西尾と)つながりながらいられた。待ってくださった方が温かく迎えてくれ、楽しみにしてくださっているのも伝わってきている。私たちも皆さんの思いに応えられるように頑張って盛り上げたい」と意気込んだ。また、出身地である浜松市との共通点についても「方言や空気感が似ている」と述べた。
この日が誕生日だった佐々木さんは、西尾特産の抹茶を使ったモンブランケーキで祝ってもらったことを紹介。「濃厚だった」と笑顔を見せ、メンバー全員で「おいしかった」と口をそろえた。公演では、誕生日を記念してソロ曲も披露した。
今回の公演のきっかけとなったのは、髙田彩加さん(23)=西尾市=が2019年に同市に寄せた「ももクロの『一大事ツアー』(会場)に申し込んでみては」という意見だった。同市は髙田さんの声を受けて、ツアー会場募集に応募。20年の開催が決まったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2度の延期に見舞われた。
そうした中、ももクロが6枚目のアルバム「祝典」の発売を記念するツアー開催を決定。一大事ツアーに応募した縁で、2年越しの西尾公演が実現した。
公演には髙田さんも黄色(玉井さんのイメージカラー)の特攻服を着て来場。メンバーとも言葉を交わし、「2年越しの開催は感慨深く、本当にうれしい。ももクロの皆さんと市役所の方には感謝しかない」と興奮気味に語った。