応急処置で人命救助
岡崎市消防本部 男女3人に感謝状贈呈
岡崎市消防本部は10日、迅速な通報と適切な処置で人命救助に貢献したとして同市牧平町の松浦梱包輸送岡崎東ロジスティクスセンター社員の谷由佳さん(41)、廣田幹大さん(36)、派遣社員の平岩晃司さん(31)に感謝状を贈呈した。
同本部などによると、5月9日正午ごろ、同所で作業をしていた派遣社員の男性(52)が倒れる瞬間を目撃した廣田さんが駆け付け、声を掛けたが反応がなかったため心肺蘇生を試みた。男性と同じ作業をしていた平岩さんは谷さんに連絡し、廣田さんと共に気道確保などの応急処置をした。谷さんは119番通報をした。男性は救急隊によって病院に搬送されたが、後遺症もなく退院した。鈴木聡消防長は「迅速で適切な対応で尊い命が救われたことに感謝する」と称賛した。
廣田さんは「今後同じような事態が起きた時のためにAED(自動体外式除細動器)などの準備や、的確に対処できるように会社としても練習できたら良いと思う。これから暑くなるので自分自身の体調管理にももっと気を付けたい」、谷さんは「どうしたら良いか分からず悔しかった。今後のために講習などを通じて対応方法などを学んでいきたい」、平岩さんは「周りに協力を求めることも大事」とそれぞれ感想を述べた。(酒井希実)