来月16日から休館
岡崎城 大河に合わせ改装
岡崎市は24日、来年放送のNHK大河ドラマ「どうする家康」に合わせて行われる岡崎城の大規模な展示リニューアルの内容を発表した。改装工事のため6月16日から来年1月まで入城できず、同月の大河ドラマ館開館に合わせて営業を再開する。改装費は1億7777万円。
1〜4階の展示と5階展望台の刷新と外壁塗装、トイレの増設、照明設備のLED化などを行う。「過去の城郭、城下町と現在の岡崎がつながる」というコンセプトで展示内容を変更。プロジェクションマッピングやAR(仮想現実)技術などを使い、かつての岡崎城や城下町と現在の岡崎のまちをつなぎながら紹介し、まちなかへの回遊促進も図る。
2階展示室は、展示テーマを「藩政と支配」から「岡崎城の城郭と歴史」に変更。4階に展示されていた城郭模型を移設し、プロジェクションマッピングの技術も使って岡崎城の特色や歴史を紹介する。
4階はシアタールームに変更。床面には江戸時代の城下町の様子が映し出され、現代の街並みと比較できる。また、映像の入れ替えも可能となっており、2024年1月までに映像を2回入れ替える予定という。3階ではジオラマとAR技術で城下町を疑似体験できるようにする。
7月1日からは天守の外壁塗装工事が始まる。そのため、10月31日まで足場や覆いで天守が隠れる。
現岡崎城は1959(昭和34)年3月末に竣工。91(平成3)年度に徳川家康公生誕450年を記念して大規模改装、2007年は耐震工事のため展示改装を行った。