難民に衣服を送る
三重の服部さん 岡崎で箱詰め ウクライナ支援へ
岡崎市大西1の画材店「素楽紙土(そらしど)」で18日、ロシア軍侵攻に伴うウクライナの難民に衣服を送るため、集まった子ども服などの箱詰めが行われた。呼び掛けたのは服部みどりさん(66)=三重県桑名市在住。「難民の皆さんは不自由な生活を強いられている。今すぐにでも届けたい」と語る。(大津一夫)
同店社長の佐野英雄さん(55)は大学を卒業後、ワーキングホリデーとして2年間カナダで働きながら過ごした。当時カナダ在住だった服部さんとトロントで知り合い、意気投合。2人でカナダの魅力を発信しようと「ナイヤガラの会」を結成し、現地で介助犬の育成を支援するなどボランティア活動を行ってきた。
現在はカナダに本社がある保険会社の名古屋支社に勤める服部さんは1カ月ほど前、ウクライナ難民への支援を思い立った。関係団体に問い合わせたところ、衣服と医療機器を送ってほしいと連絡があった。服部さんの呼び掛けに応じてこのほど、名古屋市内の企業の従業員から子ども服と大人用の衣服が寄せられた。よだれ掛けやベスト、帽子などがあり、この日は佐野さんの妻真理子さん(55)らの協力で、段ボールに子ども用5箱、大人用7箱を詰めた。衣服は米国のチャリティー団体を通じて現地に送られる。
「今すぐにでも送りたいが、輸送費が足りない。難民の中には生まれたばかりの乳児が、保育器がないために亡くなってしまったという話も聞いている。今後は医療機器も送りたい」という服部さん。「寄贈品の仕分けをする人、箱詰め、輸送の手伝いをする人も必要」とし、引き続き衣服の提供も呼び掛ける。
問い合わせは、「ナイヤガラの会」事務局(090―8551―7650)へ。