岡崎城南にある愛知県指定天然記念物「岡崎城跡の五万石ふじ」の見頃に合わせて行われる恒例の「岡崎公園五万石藤まつり」(岡崎市、岡崎パブリックサービス主催)が22日から5月5日まで、同園一帯で開かれる。今年は規模を通常に戻し、11年ぶりに藤棚の夜間照明を行う。(横田沙貴)

期間中の午前10時から、藤棚付近や三河武士のやかた家康館前で屋台やキッチンカーが出店。閉店時間は日によって異なる。また、「岡崎の桜まつり」でも設置された自撮り用設備「チームラボカメラ」を家康館前に設置する。午前9時〜午後5時。

夜間照明は午後6〜9時に行われる。藤棚に照明をともすのは2011(平成23)年以来という。

さらに、園内の岡崎城大手門で、29、30日の午後7〜9時、門を使ったプロジェクションマッピングが披露される。約6分間の映像作品を門に投影後、5分置いてから再び映像を流す。両日共に初回はグレート家康公「葵」武将隊が映像に合わせて演武を行い、多目的広場から花火が打ち上げられる。花火中は同広場に入れない。小雨決行。

岡崎パブリックサービスによると、五万石ふじは18日時点で花房が70センチほどまで伸び、約30センチ開花。4月上旬の温暖な気候が影響し、花の生育が早まっており、12日に開花を確認したという。担当職員は「23、24日ごろには見頃を迎えると思われる」としている。

藤まつりは五万石ふじの開花時期に合わせて例年4月下旬から5月上旬に開催。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年は中止、21年は縮小開催だった。