地域の交流の場に
県立岡崎商業高校 子ども食堂に自作のマドレーヌ
県立岡崎商業高校家庭部が12日、岡崎市久後崎町の「ちばる食堂」で開かれた「こども食堂オハナ」で、手作りマドレーヌを配布した。
2、3年の部員7人が参加し、来所した子どもとその保護者らに袋に入った同部自慢のマドレーヌ約100個を手渡した。マドレーヌは薄力粉の代わりに同市特産のムラサキ麦の粉を使用。つぶつぶとした食感と素朴な風味が味わえるようにした。
尾﨑李美部長は「初めてだが、一生懸命作った。喜んでもらえたら」と期待を込め、受け取った海老根映美さん(43)も「地元名産のムラサキ麦を使ったマドレーヌは食べる機会がない。子どもたちに配ってくれるのはうれしい」と笑顔を見せた。
顧問の久野佐紀子教諭によると、同部が子ども食堂で活動するのは初めて。新型コロナウイルス感染拡大の影響により活動が制限される中、外部との交流や調理した料理を食べてもらう機会をつくるため、久野教諭とちばる食堂で昨年度から協議し、実現に至った。
ちばる食堂を運営する福祉相談所オハナの市川貴章代表理事(40)は「いろんな世代が交流できるのがいい。これまでちばる食堂に来るのは子どもかお年寄りが多く、高校生が来ることは少なかった。(今回の活動をきっかけに)地域の交流の場としたい」と述べた。(犬塚誠)