岡崎市北中学校で8日、大門学区総代会などが主催する「教育講演会」が開かれ、女優でシンガーソングライターの松田陽子さんが同校の1、2年生ら約550人を前に講演した。

松田さんは冒頭、「アメージング・グレイス」やCBC系列で放送されている料理番組「水野真紀の魔法のレストラン」のエンディング曲にも採用された「桜が散るまえに…」の2曲を熱唱した。その後、子どもの頃に受けたいじめや家庭環境を紹介。「悲しいことやつらいことは1人で我慢せず、表現することで改善する」と力説し、

1. 目を合わす
2. 温かい肉声
3. 愛情のこもったスキンシップ

―の「愛の3原則」を実践することが世界平和につながると訴えた。

また、関西外国語大学在学中にバックパッカーとして世界各国を訪れた際のエピソードや自身の病気、離婚経験などにも言及。「生きることがつらかった」と振り返りつつ、夢をかなえた現在を「幸せ」と表現し、「自分の中で『絶対に(夢を)かなえてやる』という気持ちと、思考を現実化するイメージを持ち続けることが重要」と締めくくった。

2年の鈴沖美羽さんは「私たちが幸せに生きられているのは当たり前ではないと分かった。周りの人に感謝して生きていき、夢をかなえたい」と力強く語った。