車でおむつ交換と授乳
トヨタ自と岡崎市 特別車両で実証実験
トヨタ自動車と岡崎市は、車内で赤ちゃんのおむつ交換や授乳などができる車両を使った実証実験を同市内で行っている。
実験では、同社の小型乗用車「シエンタ」に目隠しのカーテンや除菌加工されたおむつ交換用パットなどを設置した車両「移動型おむつ交換・授乳カー」を人出の多い場所やイベント会場などに派遣。来場した子連れ客らに使ってもらい、ニーズの有無や同車両の事業を展開するための課題などを探る。
同社によると、子育て中の社員が、おむつ交換や授乳を意識して行動を考えたり、外出先を制限したりする場面があったことから発案。テントなどの仮設施設と比べてすぐに設営でき、施設管理者らの許可があればより来訪者の多い場所への設置も可能という。
16、19の両日は籠田公園に設置。同園の多目的トイレにもおむつ交換用ベッドはあるが、同車両を利用した母親には「外のトイレより寒くない。衛生面も含めて安心感がある」と好評だったといい、ほかの父母らが見学する姿もあったという。
あす23日にも同園に設置される。雨天時は中止。実験に具体的な期限は設けていないが、同車両は3月5、6日の「キッチンカーフェスティバルin岡崎」(岡崎中央総合公園)などにも登場する予定。実施状況は同事業用のインスタグラムで案内している。(横田沙貴)