デュアスロン全国V
翔南中3年の知名君
岡崎市翔南中学校3年の知名透真君が、1月10日に東京都立川市で開かれた全国大会「2021昭和記念公園トライアスロンフェスティバル オールキッズトライアスロン大会」中学3年生男子の部で優勝、中学生の部で総合優勝した。ジュニア大会の最高峰とされる大会を2度目の挑戦で制した。(横田沙貴)
中学生の部には81人(3年男子は10人)が出場。新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会が昨年9月から冬場に延期されたことで、水泳は行わない「デュアスロン形式」に変更になった。中学生は0.5キロ走った後に自転車で15キロを走破してから、再びランニングで3キロ走ってゴールするまでのタイムを競った。
1回目のランでは3位だったが、得意の自転車で2位に1分近く差をつけて首位に躍り出た。全国大会の“常連”である実力派の選手もいたが、最後まで首位を維持し、2位に40秒の大差をつけ、37分44秒でゴールした。
知名君は小学6年からトライアスロン競技を始めた。同大会には中学1年で初出場したがその時は10位だった。2年時は新型コロナの影響で中止だった。今回の大会を「得意の自転車でトップに立つことができたことで、自分にとって有利な展開になった」と振り返る。
知名君が通うトライアスロンスクール「SQUAD TAKUYA」(岡崎市欠町)の柴田卓也総合監督は「知名君は持久力があり車体の操作も上手で、自転車は同世代より速い。地元の大会を中心に戦ってきたため全国での実力は未知数だったが、中学生になって将来の目標を見つけてから急成長した」と分析する。
転機になったのは、自転車競技の魅力を発見したこと。現在はフランスとその周辺国で開催される世界的自転車レース「ツール・ド・フランス」への出場という目標を持っており、高校からは自転車競技に転向する。「自転車競技のスピード感と戦略性に魅力を感じている。まずはインターハイ(高校総体)出場を目指して頑張りたい」と意気込んでいる。