家康の平和思想
岡崎の浅井さん
プロジェクト立ち上げCF呼び掛け
江戸時代の礎を築いた徳川家康の平和思想を知ってもらおうと、岡崎市の浅井久仁臣さん(74)がプロジェクトを立ち上げた。3つの事業を実施するため、クラウドファンディング(CF、趣旨に賛同する人からの資金調達)を呼び掛けている。 (大津一夫)
浅井さんはジャーナリストとして世界の戦場を駆け回り、「爆弾を投下される側」からの報道を続け、2012(平成24)年に出身地の岡崎に戻った。
徳川家康について、かつては「ずる賢い古だぬき」といったイメージしか持たなかったが、岡崎に戻ってから関連する本を読み、家康の平和思想の深さを知った。家康の思いを広めようと会社「ディープ・ジャパン」を立ち上げ、昨年9月にプロジェクトをスタートさせた。プロジェクトは
- 偉業を伝えるYouTube「竹千代チャンネル」の創設
- 家康の旗印「厭離穢土欣求浄土」と書かれたTシャツの製作
- 大樹寺での清掃活動の充実
―の3本柱。
このうち「竹千代チャンネル」は、長男で小学2年の駿仁君が竹千代に扮し、ゆかりの地を紹介する設定。撮影は、浅井さん自身が訪ね歩いた市内外の16カ所を予定し、日本語と英語、中国語、韓国語の4カ国語でナレーションを付ける。
また「厭離穢土欣求浄土」の文字は市内の書家・丹羽勁子さんに依頼。大樹寺の清掃活動は2年前から毎週日曜に実施しており、今後は市内と周辺のゆかりの地にも拡大。現地に出掛けられない人のために、オンラインでの中継も予定している。
浅井さんは「世界史の中で、家康公はシーザーやナポレオンに匹敵する偉人として評価されている。その平和思想や生誕の地・岡崎をもっと多くの人に知ってもらいたい」と熱く語る。
プロジェクトの管理運営主体はディープ・ジャパン。実施期間は3月から12月末まで。CFの目標額は265万円。詳細はこちらから。締め切りは2月22日。問い合わせは、浅井さんへ。