年内からの分散参拝も
岡崎・幸田の社寺で迎春準備
2021年も残りわずか。岡崎市と幸田町の社寺では昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止を徹底した初詣準備に取り組んでいる。また、年内から来年の干支の「寅」にちなんだ縁起物の授与を行っていたり、例年は正月三が日で終わる行事を延長したりと、分散参拝に対応する社寺もある。(横田沙貴)
各社寺ではマスク着用や手指用消毒液使用の協力呼び掛け、ほかの参拝客との一定の距離確保、甘酒やお神酒などの振る舞い中止、鈴緒(参拝時にならす鈴のひも)の撤去などの感染症対策を行っている。
徳川家康の産土神として知られる六所神社(岡崎市明大寺町、大竹いつき宮司)では、元日午前0時に開門。8時から元旦祭(一般参拝不可)、9時から午後4時まで祈祷を受け付ける。甘酒の接待、宝船まんじゅうの配布は中止する。
開門と同時に、恒例となっている同市中岡崎町のペン画作家柄澤照文さんが制作した寅の置物の授与も行う。紅白各150体限定で1体1500円。5センチほどの手のひらに収まる大きさで、和やかな表情が特徴だ。授与は来年で23年目になる。大竹宮司は「毎年人気で昼前になくなる年もある。お求めはお早めに」としている。
岡崎市、幸田町の社寺で年末年始の主な行事・催事は次の通り。
- 伊賀八幡宮(伊賀町、斎藤徳蔵宮司)
- 大晦日午前10時から年越しの大祓。日没後に本殿をライトアップする。元日午前0時から破魔矢や熊手、絵馬などを販売。9時からは歳旦祭。20日午前10時から1年の吉凶を占う恒例の「武者的神事」が行われる。
- 一畑山薬師寺(藤川町、大峠泰信管長)
- 重量約6トンの大鏡餅は今年に続き、個別包装の餅を大きな容器に入れて備える。大晦日午後11時30分から除夜の鐘つき。元日午前0時から新春開運特別祈祷がある。また、独身の男女先着1500人にシジミの貝で作られた「良縁貝守り」を無料配布する。7時ごろには同市指定文化財の牛乗山でご来光(初日の出)が見られるという。5日午前10時からは供えられた餅を無料配布する。
- 岩津天満宮(岩津町、服部憲明宮司)
- 大晦日午後4時から除夜祭。元日午前0時から天神太鼓の演奏。同8時から歳旦祭。3日午前8時から元始祭。8日以降の1月中の土、日曜と祝日には合格祈願祭。各日午前9時から。15日午前10時から厄除け大祭、25日午前9時から初天神祭。
- 岡崎天満宮(中町、伊奈徹宮司)
- 大晦日午後10時から大祓式・除夜祭。元日午前0時から厄除け祈願祭(ご祈祷)。7日には家内安全を祈願する「鷽替神事」(非公開)。25日午後3時からは初天神祭がある。
- 猿田彦三河神社(幸田町大草、附柴辰夫宮司)
- 元日午前0時から初祈祷。同11時から歳旦祭。
- 菅生神社(康生町、児玉隆司宮司)
- 正月期間中は同神社公式YouTubeチャンネルで境内の混雑状況をリアルタイム配信する。1日から1カ月間、正月限定御朱印を授与。切り絵御朱印2色(各1500円)、「寅と富士山」「トラと鈴」(1000円)の4種類。
- 龍城神社(康生町、畔柳春雄宮司)
- 元日午前0時から元旦祭。恒例のうさぎ汁の振る舞い、日近太鼓の演奏は昨年に続き中止する。