情報モラルの重要性
竜海中 “検定”利用し授業実施
岡崎市竜海中学校で21日、同市では初となる「岡崎版ネットモラル検定」を用いた授業が行われた。子どもたちは、インターネットやスマートフォンを使用する際に注意すべきポイントなどを問う問題に挑戦。情報モラルの重要性について理解を深めた。(犬塚誠)
同検定は全10問で、4択式。小学1〜3年と同4〜6年、中学生に向けた3種類がある。問題では、インターネット上の情報選択や著作権、SNSなどが扱われており、市内の公立小中学校では11月下旬ごろから授業で活用されている。
この日は、同校1年1組の生徒33人が参加した。生徒はタブレット端末を手に問題に取り組んだ後、テレビ画面で回答を共有。答えが分かれた「ソーシャルゲーム」についてのアニメーションを見て意見交換した。子どもたちは「課金は止まらないので、自分で止める力が大事」「親に相談する」などと発言。議論を通じて情報モラルに対する意識を高めた。
楊明曄君は「課金には自分に身近なこと。悪いことではないが、大きな問題になることもあるので、適度に遊ぶことが大切だと感じた」と納得した様子だった。
同様の授業は2学期中に市内の公立小中学校で順次行われ、3学期以降も定期的に実施する予定。市教育委員会教育政策課GIGAスクール戦略係の杉坂和俊指導主事は「子どもたちが情報化社会で適正な行動を主体的にできるようになってほしいと願って授業を展開している。(取り組みを通じて)確実に力を付けてもらえれば」としている。