家康館を「大河ドラマ館」に
市長が本格的な協議・調整を表明
2023年放送予定のNHK大河ドラマ「どうする家康」について、岡崎市の中根康浩市長は11月30日、岡崎公園内の三河武士のやかた家康館を同作の「大河ドラマ館」として活用することで本格的に協議・調整することを発表した。同日開会した市議会12月定例会の提案説明で明らかにした。(横田沙貴)
大河ドラマ館は作品に登場するゆかりの地域に開設される期間限定の展示施設。館内では撮影に使われた衣装や小道具などが展示され、撮影の裏側を垣間見ることができる。作品によっては複数地域に設置されることもある。開設時も既存施設を利用する場合と公園などに新しい施設を仮設する場合がある。
市観光推進課によると、既存の施設を利用する場合は建設・解体費用が不要になる。また、家康館がある岡崎公園には既に大型バスも受け入れられる駐車場があり、観光客を受け入れる体制がある程度整っているというメリットがある。
同市ではこれまで大河ドラマ館の誘致場所を「岡崎公園内」としていたが、具体的な施設名を明言したのは初めて。来年度から関連事業費も予算に計上し、準備を本格化させる見通し。
同作は徳川家康を主役にした大河ドラマで、家康が単独で主役に選ばれるのは1983(昭和58)年の「徳川家康」以来40年ぶり。主演は人気アイドルグループ「嵐」の松本潤さん。
また、NHKは29日にほかの配役も発表。家康の妻である瀬名(築山殿)役に女優の有村架純さん、織田信長役に元「V6」の岡田准一さん、豊臣秀吉役に俳優のムロツヨシさん、今川義元役に能楽師の野村萬斎さん、武田信玄役に俳優の阿部寛さんが選ばれた。