「感染症小児科」新設へ
岡崎市民病院 来年4月開始に向け準備
岡崎市民病院は来年4月1日の診療科への「感染症小児科」設置に向けて準備を進めている。感染症の診療は、成人であれば呼吸器や皮膚といった患部に合わせて診療科が変わるが、子どもの場合は重症化リスクや対応などで成人と異なる点があるため、原因や患部などを問わず、一括で診察・治療する。
同院では
- 院内にウイルス学を専門に研究する、感染症への造詣が深い小児科医が所属
- 感染症への対応充実を図ることを求める声が院内であった
- 新型コロナウイルス感染症へ対応できる体制づくりが求められている
―といった面から同科の新設が計画された。
同院によると、小児科、脳神経小児科、新生児小児科と小児関連の診療科は3つあるが診療の約8割が感染症関連とニーズは高い。専門性をうたうことで必要とする患者への医療提供の機会を増やすとともに、症例の蓄積と研究の促進、関連する医療機関との連携強化などの効果が期待されている。感染症専門の小児科は愛知県内でも珍しいという。
同科の新設に向け、30日に開会する市議会12月定例会に「岡崎市病院事業の設置等に関する条例」の一部改正案が提出される。(横田沙貴)