橋上駅舎28年度完成へ
岡崎市と名鉄が基本協定 新駅ビルは29年度
岡崎市と名古屋鉄道は15日、名鉄東岡崎駅舎と駅ビルの整備についての事業区域や整備スケジュールなどを定めた基本協定を締結した。駅舎橋上化や南北自由通路設置、北口バスターミナルや駅ビルの再整備などを一体的に推進し、2028年度に橋上駅舎、翌29年度に新駅ビル完成を予定している。(横田沙貴)
今回の整備では、駅舎と駅ビルを建て替え、駅の南北を自由通路でつなぎ、バスターミナルを再整備。地下部分にある改札は橋上駅舎に移される。現在タクシー乗降場になっている北口駅前広場は駅利用者が待合場所などとして活用する「にぎわい空間」にする。
市が駅の南北をつなぐ自由通路を設置することで既存の駅舎を橋上化する必要が生じるため、事業費は原則として市が負担。地下改札口から橋上駅舎に移る駅務室、ホームへの下りエレベーター整備費の半額、ホームのかさ上げ費用の3分の1、名古屋方面へのホーム改良工事費の半額は、現行の東岡崎駅より機能が拡充されるとして名鉄が負担する。
また、北口駅前広場と駅ビルの整備は、今後名鉄が調査設計を進め、具体的な整備計画を固める。
今後は22年度中に都市計画決定、23年度中に事業の施行認可、工事実施協定締結を経て橋上駅建設に着工。24年度に駅ビル解体を開始、25年度に新駅ビルを着工予定。
東岡崎駅前の整備は2009(平成21)年度に始まり、バリアフリー化や駅東改札棟、駅北東のペデストリアンデッキ(空中回廊)整備などが進められてきた。