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東海愛知新聞

大切な命守る

岡崎で着衣泳訓練士育成講座開催

今年5月に設立された団体「パワーストローク」(代表理事・大森久美岡崎竜城スイミングクラブ社長)が31日、岡崎市下和田町の同クラブ南校で着衣泳訓練士育成講座を開いた。大森代表の「水難事故から大切な命を守りたい」との思いから、水難訓練の普及や着衣泳訓練士の育成を目的にしている。初開催の講座には16〜67歳の17人が参加し、座学と実技で着衣泳の指導法を学んだ。()

着衣泳は落水の際に服を着たまま浮いて救助を待つ泳法。無理に動くと体力を消耗するため、可能な限り長く浮いて助けを待つ。授業で取り組む学校もある。

講座参加者は、午前中に座学で着衣泳の概論や指導者の心得を学び、午後にプールで実践を行った。講座終了後に「C訓練士」の資格が認定された。訓練士の資格はA〜Cの3種類あり、取得までの日数が異なる。AはBやCの指導もできる。

水泳歴30年の稲吉康雄さん(67)は「水の怖さを知っておくのは大事」、岡崎城西高校水球部の杉浦雄斗君(17)は「不安をなくし優しく接することを学んだ」と振り返った。

大森代表は「スイミングクラブは来年50周年を迎える。これまで培ってきたノウハウを生かし、水泳を通して頂いたご恩を社会貢献でお返しできたらと思う」と語っている。

今後は4カ月に1度の割合で講座を開く。16歳以上でもあれば誰でも参加できる。詳細は同団体ホームページで。

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