「田園を望む家」
岡崎の小幡建設 グッドデザイン賞を受賞
岡崎市岩津町の不動産業やリフォームなどを手掛ける会社「小幡建設」(小幡省侍社長)が同市仁木町に建築した木造平屋住宅がこのほど、今年度のグッドデザイン賞を受賞した。
「田園を望む家」と題して応募。同社によると、市内で戸建て住宅の同賞受賞は初めてという。仁木町内に広がる豊かな田園風景を、眺望の良い土地を探していた施主に提案し、施工が始まった。
敷地の西側に田園が広がっており、強烈な日差し(西日)があることや、生活道路に面していることから、通常のガラス張りにすると歩行者などの視線が気になるといった課題があった。そこで、奥行き3メートルの長いひさしと植木で西日を適度にカット。ガラスをミラーガラスにすることで外から屋内が見えないように工夫した。また、勾配が少なめの大屋根とし、周囲の住宅に圧迫感を与えないようした。
これらの工夫により施主が望む眺望を確保。その上、家を支える柱などには県内で伐採されたヒノキ材「葵桧」やスギを100本以上使用し、無垢材の温かみを感じられる家を完成させた。
同賞の審査員からは「地元木材の使用による地産地消や環境を生かしたプランニング、木の素材感を感じる空間性などどれも素晴らしい」と評価されたという。小幡社長は「悲願が達成できて大変うれしい」と満面の笑みを浮かべている。
30、31の両日には、受賞を記念した「田園を望む家」の見学会が開かれる。施主から、こだわった点や小幡建設との家づくりについて話を聞くこともできる。
見学会は予約制。同社に電話(45―2910)またはホームページから申し込みができる。31日まで受け付けるが最終日は午後3時に締め切る。
そのほか、岡崎市上明大寺町の複合施設「OTO RIVERSIDE TERRACE」も同賞を受賞している。