チーム一丸の金
豊田市長に報告 東京五輪ソフトボール4選手
「スポーツ栄誉賞」受賞
東京五輪ソフトボール日本代表でトヨタ自動車所属の4選手が30日、豊田市役所を訪れ、太田稔彦市長に金メダル獲得を報告した。「チーム一丸の金メダル」「楽しめた」など笑顔で激戦を振り返った4選手は「豊田市スポーツ栄誉賞」を受賞した。(竹内雅紀)
市役所を訪問したのは、鉄壁の守備を誇る渥美万奈遊撃手(32)、日本代表最年少で好投した後藤希友投手(20)、北京五輪にも出場経験がある峰幸代捕手(33)、全試合に出場した山崎早紀外野手(29)の4人。日本選手団の公式ウエアを着用し、金メダルを首から下げて来庁した。27日の決勝戦(米国戦)をテレビ観戦していたという太田市長は「元気をもらえた」と選手をたたえた。
2016(平成28)年創設のスポーツ栄誉賞には4選手と同じトヨタ自動車所属で東京五輪銀メダルの米国代表エース、モニカ・アボット投手(36)も受賞した(欠席)。
4選手の主なコメントは次の通り。
- 渥美万奈
- 率直にうれしい。初めての五輪だったので不安や緊張を予想していたが、初戦から楽しむことができた。(決勝戦6回裏に三塁手がはじいたボールを好捕した奇跡的な)併殺プレーは運が良かった。「勝ちたい」という気持ちが好捕につながったのではないかと思っている。打球が抜けていたら負けていたかもしれない。
- 後藤希友
- 初戦と決勝戦は緊張したが、ほかの試合は楽しめた。今後のいい経験になった。決勝戦のマウンドは記憶にない。頭の中が真っ白で膝がガクガクしていた。個人的には4試合目のカナダ戦で6者連続三振を奪って勝利に貢献できた場面が1番印象に残っている。今思うと奇跡。
- 峰幸代
- (前回ソフトボールが行われた13年前の)北京五輪とはまた違った重みの金メダル。前回は20歳で出場して全力でやるだけだったが、今回はプレーよりもチームをまとめる、支える役割だった。私自身出場機会は少なかったが、何よりもここにいるほかの3選手の活躍がうれしかった。次回のパリ五輪では競技がないが、もっと盛り上げれば再復活にもつながるのではないか。
- 山崎早紀
- 全試合出場したが予選では結果を残すことができずに苦しかった。しかし、決勝戦で初安打し、犠打も決めることができた。チームに勢いをつけることができて良かった。とても自信になった。チーム一丸となって獲得した金メダルだった。