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東海愛知新聞

新たな担い手育成へ

幸田 町民らが筆柿の栽培体験

幸田町長嶺の畑で25日、同町の特産品「筆柿」の栽培体験会が開かれた。高齢者の雇用や就業を支援する団体「幸田町シニア・シルバー世代サポートセンター」が主催。高齢化などで生産者が減少傾向にある筆柿の新たな担い手の確保・育成を主な目的として実施された。()

体験会は、かつて筆柿が栽培されていたが現在は放棄地となっている畑で実施。非農家の町民やデンソー幸田製作所(同町芦谷)などの町内企業に勤務する従業員らで構成する「こうた筆柿応援隊」の家族・グループ・個人のうち、34組109人が参加した。

農家だった祖父から筆柿の栽培方法を学んだ町内在住の鈴木貴裕さんが講師を務めた。筆柿は幸田町が生産量日本一で全国シェア95%を占めているが、生産者の高齢化などにより耕作面積や出荷量が減少している現状などを説明した。畑では応援隊員がそれぞれ管理する筆柿の木を決め、腐食や害虫の発見遅れにつながる木のコケを取り除いたり、品質向上のために傷ついた果実や小ぶりな果実を間引いたりした。

同会は、同町の今年度の新規事業「特産筆柿産地持続化事業」の一環で、町が同センターに委託している。筆柿の知識や手入れ、作業方法、収穫時の注意点などを非農家の参加者に習得してもらい、町内外に特産品をPR。また、新たな担い手の育成を行い、筆柿の将来的な安定供給や生産者の減少防止などを目指す。

今後は、9月12日に畑の草刈りや木の手入れを行い、10月10日に収穫予定という。

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