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東海愛知新聞

「海外挑戦を続ける」

岡崎出身 ハープ奏者の高田さん

岡崎市滝町でハープ教室を開いているハープ奏者高田知子さん(35)が、昨年12月から今年6月までに欧州や北米など海外で開催された9つのコンクールで上位入賞を果たした。

海外留学時に知り合った外国籍の友人から国際コンクールの存在を聞き、挑戦を決めた。昨年12月に自身初参加となる欧州での「MUSIC&STARS AWARDS」の弦楽器部門で1位に輝いたほか、他7コンクールでも1位に。1926年から続く歴史ある国際コンクール「第95回LOPOLD BELLAN国際音楽コンクール」では2位に入賞した。

参加した全コンクールは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、演奏を録画した動画を送るリモート形式で実施。最初はスマートフォンで撮影するだけだったが審査員から「低音が聴きたい。ほかの曲も聴きたい」と言われたため、マイクの設置といった音響環境の整備やレパートリーの増加に力を入れるようになった。「1発勝負の現地開催に比べ、リモートだから楽だと思っていたが、やり直すことができるため満足できる演奏になるまで苦労した」と振り返る。

岡崎市出身の高田さんは同市大西町の光ヶ丘女子高校入学後、打楽器を演奏したいと思い、吹奏楽部に入部。しかし、顧問からハープを担当するよう言われたため、演奏するようになった。当初は「ハープに魅力を感じていなかった」が、家族や知人らに「ハープの担当はすごいね」と言われたり、ハープの優しい音色に癒やされたりして次第に心ひかれるようになり、卒業まで3年間ハープの担当を続けた。

その後、顧問の推薦もあり、北名古屋市の名古屋芸術大学音楽学部に入学。このころは、ハープで生活することは考えていなかったが1年生のころからハープを演奏する仕事が増え、4年生には毎月1回ほど、演奏依頼が入るようになり、ハープ奏者としての道を進むことを決めたという。

「これからも、国際コンクールへの挑戦を続ける。教室の生徒にも受賞を経験させたい」 と意気込む。

9月28日午後1時30分から岡崎市民会館で開かれるサロンコンサートにも出演予定。入場料500円。先着78人。

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