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東海愛知新聞

東京五輪 あす開幕

岡崎出身 3選手が意気込み

東京五輪があす23日、開幕する。8月8日までに史上最多33競技が実施される。日本での夏季五輪は1964(昭和39)年の東京大会以来57年ぶり。新型コロナウイルス感染拡大で1年延期になり、多くの競技が無観客という異例の大会には岡崎出身の選手が3人出場。バレーボール男子の石川祐希(25)、同女子の石川真佑(21)の両選手はきょうだいそろって初出場。陸上男子棒高跳びの山本聖途選手(29)は3大会連続の出場となる。()

頼りになる主将に 石川祐希選手

今年から男子チームの主将を務めている石川祐希選手は矢作南小学校、矢作中学校を卒業後、星城高校(豊明市)に進学し、2、3年時には2年連続で高校3冠(高校総体、国体、春高バレー)を達成。中央大学1年で日本代表デビューした。大学卒業後はプロのバレーボール選手としてイタリアでプレーしている。ポジションはスパイクを打つことを得意とするアウトサイドヒッター。

日本バレーボール協会を通じて次のようにコメントしている。

「結果を求めるとともに、この大会では最高のパフォーマンスを発揮します。また、今まで支えてくださった方々への恩返しや感謝の気持ちを伝える舞台として全力で臨みます。エースとして苦しい時やここ1点欲しい時に確実に取ることと、キャプテンとしてチームを苦しい時に支えられるように精神面でも頼りになる存在になることでチームに貢献したいです」

男子の初戦は24日のベネズエラ戦。

攻守とも安定プレー 石川真佑選手

兄・祐希選手の影響でバレーボールを始めた石川真佑選手は、矢作南小学校卒業後に愛知県を離れ、長野市裾花中学校、下北沢成徳高校(東京都)でそれぞれ全国大会優勝を経験した。Vリーグの東レアローズ入団1年目に日本代表入りを果たし、ワールドカップで活躍した。ポジションは兄と同じアウトサイドヒッター。

日本バレーボール協会を通じて意気込みを次のようにコメントしている。

「たくさんの方々の思いを背負い、国の代表として自覚と責任を持ち、結果を残したいです。ひとつのプレーがうまくいかないときに他のプレーが崩れていかないにようにすることがチームにとっても大事だと思いますし、個人としてもそこを意識しています。狙われることもたくさんありますが、それを嫌がらずにプラスに考え、攻守ともに安定したプレーでチームの勝利に貢献したいと思います」

女子の初戦は25日のケニア戦。

持ち味の助走生かす 山本聖途選手

「聖火台に向かって一途に」が名前の由来の山本聖途選手は、岩津小学校、岩津中学校、岡崎城西高校、中京大学、トヨタ自動車と一貫して愛知県に拠点を置く学校・企業に所属している。

中学2年で始めた棒高跳び。2012年のロンドン、16年のリオデジャネイロの両大会は「記録なし」に終わっている。自国開催の東京が“3度目の正直”となる。「現在の調子は良い。持ち味の助走をさらにキレのあるものに仕上げている」とし「自国開催の五輪に出場できる喜びとプレッシャーを原動力に変え、最後まで諦めずに全力で跳び、入賞を目指す」と意気込みを語る。地元・岡崎に対しては「新型コロナがまん延し、世界中が暗いニュースばかりだが、五輪を通じて少しでも世界が明るくなるよう精いっぱい頑張りたい。岡崎市民の皆さんの応援が力になるのでよろしくお願いします」とメッセージを寄せている。

棒高跳びは31日に予選が行われる。

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