今年も花火大会中止
岡崎市 「感染リスク回避難しい」
昨年に続き2度目
岡崎市は24日、9月11日に開催予定だった「岡崎城下家康公夏まつり第73回花火大会」を新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止すると発表した。昨年に続き2年連続の中止。
市によると、来場者の把握や会場周辺での来場者の滞留・密集などを防ぐため、
- 観覧席の全席有料化や分散、人数制限
- 会場周辺の目隠し
- 乙川河川敷への露店の移設
- ライブ配信
―といった開催方法が考えられていたが、「それでも大勢の観覧者が訪れることが予想され、感染リスクの回避は難しい」(中根康浩市長)。市内では新型コロナの新規感染者数は減少傾向にあるが、感染の再拡大(リバウンド)や、感染力が強く重症化しやすいとされる変異株の増加などがみられ、ワクチン接種も市民へ広く行き渡るのに時間がかかるとして判断。協賛企業・者の募集を始める前のこの段階で公表した。
今後は秋に予定している家康行列やWRC(世界ラリー選手権)などの開催時期に合わせてサプライズ花火の打ち上げを検討する。
花火大会は1948(昭和23)年に始まり、58年から菅生神社奉納花火と合わせて開催。過去には台風や雨天で6回延期されたが、中止は昨年が初めて。(横田沙貴)